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フランス語の基礎知識

フランス語とは?

世界で2番目に多くの国で使用されているヨーロッパのメジャー言語

フランス語はカナダ・スイス・ベルギー・セネガル・コートジボワール・カメルーンなど世界で2番目に多くの国で使用されている言語で、国連・ヨーロッパ連合の公用語のひとつ。ローマ帝国の公用語であるラテン語から変化した言語で、昔は貴族の公用語として使われていました。
このような歴史的基盤を持つことから欧州各国の教育機関ではメジャーな語学として扱われており、ヨーロッパではフランス語圏以外の多くの地域で、英語よりもフランス語が通じやすいというケースがよくあります。
フランス語・イタリア語・スペイン語は同じラテン語の流れを汲んでいます。文法や単語の語彙・女性名詞と男性名詞など多くの共通点があり、この3カ国の人々は特別な勉強をしていなくても、お互いに何を言っているのかはなんとなく理解できるのだとか。
したがって、私たち日本人もフランス語をマスターすれば、イタリア語とスペイン語の習得は比較的容易だと言えるでしょう。

フランス語の特徴

男性名詞と女性名詞

フランス語はすべての名詞が「男性名詞」と「女性名詞」に分かれています。
人間や動物などもともと性別をもっている名詞は文法上の性別と一致しますが、無生物を表す名詞も、男性か女性に区別されています。
規則性はなく、見た目や法則で男性名詞か女性名詞を判断することはできません。
名詞につく冠詞も男性・女性によって変化するので、名詞と冠詞を一緒に覚えるようにすれば、自然に性別も覚えていくことができます。
ちなみに、「ラ・モード」や「ラ・メゾン」など、「ラ」のつくフランス語っぽい言葉を聞かれたことはありませんか?
「la」とは女性名詞につく定冠詞(英語のtheにあたるもの)です。

男性名詞例
公園(parc) 映画館(cinéma) ホテル(hôtel) レコード(disque) 本(livre) 高等学校(lycée)

●女性名詞例
学校(école) 教会(église) 駅(gare) カセット(cassette) 雑誌(revue) 大学(université)


国籍や職業を表す多くの名詞の多くは、語尾を変化させることによって男性形を女性形に変化させることができます。
また、形容詞も名詞の性別・数にあわせて語尾変化をします。

主語によって語尾が変化する動詞

フランス語の動詞は一部の例外を除いて、人称に応じた6つの活用形を持っています。
「私は」(je)、「君は」(tu)、「彼は」(il)、「彼女は」(elle)、「私たちは」(nous)、「あなたは、あなたがたは」(vous)、「彼らは」(ils)、「彼女らは」(elles)の8つですが、il と elle,また ils と elles では動詞の形は一緒ですので6種類となります。
動詞の活用とは、主語の人称に応じて動詞の形が変化していくことです。英語の場合は、be動詞が人称によって形が変化しますし、3人称単数の動詞にsがつきます。フランス語ではそれが全ての動詞に6種類の変化があると思ってください。
ビギナーにとってこの動詞の活用に慣れることが、フランス語修得の重要なポイントとなります。

文字と発音

フランス語の大きな特長は、鼻から抜けるような音の「鼻母音」と単語と単語をつなげて読む「アンシェヌマン」「リエゾン」「エリズィヨン」。
フランス語らしいスピーキングにはこれらのマスターが欠かせません。
ビギナーは、正しい発音を聞き、実際に自分で口に出す練習を重ねることで徐々に身につけることができます。
文字は英語と同じアルファベ(alphabet)。文字は同じですが読み方は異なります。また、アルファベの他にもアクサン・テギュ(é)やアクサン・クラーヴ(à,è,ù)といった綴り字記号が使用されています。
フランス語の綴り字と音の関係は規則的で、一定のルールさえおさえておけば、ビギナーでもほとんどの単語がすぐ読めるようになります。

10進法と20進法が混在する数詞

フランス語は数詞も特徴的で10進法と20進法が混在しています。
69までは日本語・英語と同様の数え方の概念なのですが、70は下記のように60+10という表現になります。
60→soixante  10→dix  70→soixante-dix。

70以降は60+11、60+12、60+13と続き、80は20×4、90は20×4+10という考え方になります。
また、独特の造語法も見られます。例えば16までは1語で表す単語があり、17から19までは17→10+7 18→10+8 19→10+9となります。

フランス語の資格

フランス語検定試験

財団法人フランス語教育振興協会が実施する、日本語話者向けのフランス語の検定試験。受験級は7つに分けられていて、以下のような認定基準が定められています。

5級 初歩的な日常フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。
標準学習時間:50時間以上(大学で、週1回の授業なら1年間、週2回の授業なら半年間の学習に相当)。
4級 基礎的な日常フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。
標準学習時間:100時間以上(大学で、週1回の授業なら2年間、週2回の授業なら1年間の学習に相当)。
3級 フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことができる。
標準学習時間:200時間以上(大学で、第一外国語としての授業なら1年間、第二外国語として週2回の授業なら2年間の学習に相当)
準2級 日常生活における平易なフランス語を読み、書き、話すことができる
標準学習時間:300時間以上
2級 日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的なフランス語を読み、書き、聞き、話すことができる。
標準学習時間:400時間以上
準1級 日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的な内容はもとより、多様な分野についてのフランス語を読み、書き、聞き、話すことができる。
標準学習時間:500時間以上
1級 「読む」「書く」「話す」という能力を高度にバランスよく身につけ、フランス語を実地に役立てる職業で即戦力となる。
標準学習時間:600時間以上


各級共、筆記試験と聞き取りが行われ、1級~準2級には書き取り(ディクテーション)が含まれます。
1級~準2級は一次試験と二次試験があり、一次試験合格者が二次試験に進むことができます。二次試験は、各級でテーマや難易度の異なる個人面接試験が行われます。

DELF/DALF

DELF 及びDALFは外国人受験者に対し、そのフランス語に関する能力を証明するためにフランス教育省により授与される公式な免状で、DELF(A1・A2・B1・B2)・DALF(C1・C2)の6つのレベルの試験があり、それぞれ「言語についてのヨーロッパ共通基準枠組み」(CECRL)で規定する6等級区分に対応しています。

試験には、筆記試験(聴解・読解・文書作成)と口頭表現試験があり、4つの能力が評価されます。

DELF /DALF 等級

フランス語利用者

学習時間の目安

DELF A1

初級者

約80時間

DELF A2

初級者

約170時間

DELF B1

自立可能者

約330時間

DELF B2

自立可能者

約510時間

DALF C1

熟達者

約760時間

DALF C2

熟達者



DALF C1を取得すると、フランスの大学の学部に入学する際に義務付けられているフランス語能力評価試験が免除されます。
DELF /DALFはフランスやフランス語圏及びヨーロッパの高等教育機関でも広く認可されつつあり、日本では取得するとフランス政府給費留学生試験の一部が免除されています。

 

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